SAMの活動方針

コロナ禍が収束し、経済発展が期待される2024年を迎えました。日本国内では、「人手不足の2024年問題」の年になり、ただ労働力を確保するのではなく、人手を使わない仕組み、製品へ変革する発想が必要になってきました。

特に半導体業界では、先端技術の開発、生産が国策により日本国内に回帰しています。1980年代に「垂直統合型」によって世界一に上り詰めた日本の半導体産業は、その成功体験に固執し、世界の潮流が分業に向っていることを理解しながら変革できず競争力を失っていきました。世界の企業が推進する「コンピュータを作らないコンピュータ企業」というアウトソーシングする垂直分業型にパラダイムシフトした結果です。このような過去の体験から得られた教訓により、今こそ変革のチャンスを活かす経営者の決断と戦略が問われていると思います。

 

さてSAM日本チャプターでは、2025年に創立100周年を迎えます。

昨年、SAM会員のトヨタ自動車株式会社名誉会長の豊田章一郎様がご逝去されましたが、2005年の創立80周年、2015年の創立90周年では、記念事業として、「私の経営哲学」、「人づくり、モノづくり」についてご講演を賜り、私どもに多くのメッセージを発信して頂きました。

創立100周年事業では設立時の原点に立ち戻り、改めて「テイラーの科学的管理法の哲学と手法」を研究し、20世紀においてどれだけ多くの企業に影響を与えてきたかを、具体的に論証していきたいと思います。

2024年は、例会と支部間交流を活発に行い、これからのDX時代に相応しいSAMらしいマネジメントを探求していきたいと思います。また近い将来発生する可能性の高い巨大地震に対して、企業経営者しての立場からの防災対策にも心を配りたいと思います。本年もご支援ご協力を宜しくお願い申し上げます。

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